健康・美容情報
作物の驚くべきミネラル減少の実態
私たちの体は様々な構成要素で成り立っています。 そのために、「好き嫌いをなくして全部食べなさい!」ということを小さい頃に良く言われイヤイヤながら食べた記憶があります。 好き嫌いなく食することはとても大事なことであることには間違いありません。 しかし、好き嫌いをなくして食べたとしても、食べたものから体に必要な栄養素が十分に摂取できないとしたらどうなるでしょうか。 下記の表をご覧ください。 これは、文部科学省の「日本食品標準成分表」に基づく、代表的な野菜(100g中)の鉄分の推移表です。 鉄分(ミネラル)は驚くべき減少率を示しています。限りなくゼロに近づいているのがおわかり頂けます。 誤解のないように補足しておきますが、減少傾向の大きかった野菜類だけを特にピックアップしたわけではありません。その他の野菜・果物・穀類等についても類似の傾向があるとお考えて頂いて間違いないようです。 栄養素年度別減少比較 (文部科学省「日本食品標準成分表」による/100g中) そして、ここから読み取れることは、「野菜・果物から、体が必要とする栄養素摂取を期待するのは今後ますます難しくなるのではないか」、ということです。 初めて知った方も多く、きっと驚かれたことでしょう。もう「ほうれん草=鉄分」ではない状況です。ちなみに発酵モリンガの鉄分は21.6mg/100gです。 鉄分だけでなくその他のミネラルも同じような傾向がみられるものと予想されます。 しかも昨今の日本人が野菜・穀類をを食べる量は減少しています。野菜・穀類をたっぷり食べていても栄養素が満たされていないとすれば心配です。となると、野菜嫌いの人のミネラル不足はどれほどなのか・・・。 「野菜・穀類はミネラルやビタミン豊富な食物」だと私もあなたも思っていたはずです。しかし現実は違っていました。 このまま何も対策を施さないでいると、数十年後には、ミネラルがどれもゼロに近づくことが現実味を帯びてきました。いったいどうしてこんなことになってしまったのでしょうか? その答えは現代の農法にあると考えます。 「見栄え重視、促成栽培、野菜の旬を無視した農法・・・」。この反自然的農業(政策)がすべての原因だと考えられます。 1. 早く収穫するために、窒素、リン酸、カリ偏重の化学肥料を使うことで十分な栄養をまかなえるために、作物自身で土壌のミネラル等を吸収するために深く根を伸ばす必要がなくなった(根が浅いので倒れやすい)。 それにより、収穫は早いが栄養素不足の作物が出来上がることになった。 2. 化学肥料を過剰に与え、農薬の大量散布により植物の土壌からのミネラル吸収を助ける微生物が生息しにくい環境になった。必然的にミネラルが植物に吸収されにくい環境が出来上がった。 3. ミネラルは元来地上に存在する元素なので昔は土壌にも豊富に存在した。植物(作物)⇒人間⇒堆肥⇒土というこのような本来のミネラルサイクルが変化したために堆肥が土に戻らなくなった。よって必然的に土壌にはミネラルが減少し続けている。 そして、重要なのはミネラル減少ばかりではありません。ミネラル不足の食物サイクルは、人間のみならず、作物をエサとする家畜にまで及んでいる。ミネラル分の少ない食肉や卵・・・。徐々に減少する食物サイクルのその行先は? そして我々の健康は?。。。 これは非常に深刻な問題で 国民の健康にかかわる一大事です。生産者に考えさせるのではなく、国家主導で解決すべき重要案件だと思うのですが、果たして考えてくれているのでしょうか。 野菜・穀類は少し高めでもいいのです。本来あるべき土づくりをして、手間暇かけて採れた作物であれば安く売る必要はありません。 「野菜は安いのが当然」という我々の認識も変える必要があります。生産者がこだわるべきは野菜の見栄えではなく、含有する栄養素です。野菜は命の恵みなのです。農業従事者は高齢化の一途を辿っていますが、志のある若い生産者に頑張ってほしいところです。 野菜・果物・穀類は天然の薬 少々高くても、ミネラル・ビタミン等の栄養素豊富なら私は間違いなく買います!
栄養素年度別減少比較
野菜
栄養素
1951年
1982年
2000年
にんじん
鉄分
2.1mg
0.8mg
0.2mg
ほうれん草
鉄分
13.0mg
3.7mg
2.0mg
大根
鉄分
1mg
0.3mg
0.2mg
りんご
鉄分
2.0mg
0.1mg
0mg
現代農法による栄養素減少の理由として考えられること
ミネラル含有おススメ商品
- 2024.06.12
- 13:13
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