春からの紫外線対策とは
紫外線は大別して3種類あります。波長の長い方から順に 「UVA(紫外線A波)」「UVB(紫外線B波)」「UVC(紫外線C波)」 。UVCは地球のオゾン層が吸収するため地表には届きません。地表に降り注ぐ紫外線は 「UVA」と「UVB」 の2種類。そのうち約95%を占めているのが肌老化の主な原因といわれるUVAです。
日本では太陽にいちばん近い夏至がある6月が紫外線ピーク。強弱はありますが紫外線は1年中降り注いでいます。通年日焼け止めを使っている方もおられますが、多くの方が意識し始めるのは3月頃からかと思われます。季節や時間帯を問わず紫外線を浴びていることになるので、とくに肌を気遣う方は、意識しながら毎日しっかりとしたUVケアをおススメします。
紫外線量の多い時間帯
一日の中で紫外線が強いのは午前10時から午後2時頃。UVAは朝の7時から少しずつ増え続けて正午前後がピークになりますが、夕方にもあまり減少しないので注意と対策が必要です。UVAはガラスを通過して肌に届くので、室内にいても世注意です。
天候によって変化する紫外線量
地表に降り注ぐ紫外線量は天候によって変化しますが、曇りでも、雨の日でも紫外線は降り注いでいます。快晴の日の紫外線を100%としたとき、晴れ98〜90%、曇り60%、雨の時の紫外線量は約30%にまで減ります。雲の厚さに比例して紫外線量は低下し、雨天時のように厚い雲におおわれている時ほど紫外線量が少なくなります。ただし、雲が厚くても日没以外、紫外線量はゼロになることはありません。
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤
紫外線吸収剤は、肌表面で紫外線を吸収し、その紫外線を化学的に熱や赤外線などのエネルギーに変換して放出させることで皮膚に入り込むのを防ぎます。紫外線吸収剤のメリットは、汗に強く紫外線を防ぐ効果が高いことです。紫外線を吸収しやすい化学物質が使用されているので、防御力が高い分、肌への負担が大きいです。そのような理由から、当店魂の商材屋で販売している日焼け止めもそうですが、自然派、無添加化粧品関連では紫外線吸収剤を配合した日焼け止めアイテムは皆無のようです。
紫外線散乱剤は、酸化チタン、酸化亜鉛などで紫外線を反射・散乱させて、肌に浸透するのを防ぐものです。紫外線散乱剤は紫外線吸収剤と比べて肌への負担が少ないことがメリット。紫外線を反射させるだけなので、紫外線吸収剤のように化学反応を起こすことがないので効果は長持ちします。紫外線の種類を問わずUV-AとUV-Bの両方が防げるのも特徴。ただ、白浮きしやすく伸びが悪く重たい使用感で、水や汗にも弱いので塗り直しの必要があります。
紫外線を浴びた後のケア
日焼けした肌は軽度のやけどと一緒。だから甘くみてはいけません。肌が熱を持った状態なので、角質層の水分が蒸発しやすくなり、放置すると肌乾燥につながる場合があります。乾燥すると、バリア(角質層が水分、脂質で刺激から守る役割)が弱くなるため外部刺激を受けやすくなります。よって、間を置かずにアフターサンケアをしっかり行うことが大切です。
保水と保湿
日焼けあとには化粧水をたっぷり使ってクールダウンさせるのがポイント。太陽光を浴びて乾燥している角質層にたっぷり水分を与えるために、普段より多めに2−3度の重ねづけをして保水してください。ダメージを受けた肌はデリケートになってので、アルコールが配合されていない、低刺激のケミカルフリー化粧水がおススメです。
化粧水のあとには天然油脂を含んだ乳液・クリーム・オイルなどで油分補給をしてください。化粧水で潤した角質層の水分蒸散を防ぎます。
肌老化と思われている可視化されたお悩みの80%は日焼け由来と言われます。ですので「アフターサンケア/UVダメージケア/エイジングケア」を意識しながらお手入れして頂くことが重要なポイントです。
おススメアイテム
いずれもケミカルフリーの無添加の商品です。デリケートな肌の方にもお使い頂けます。