金井さんの有機米
● 安心安全の無農薬・無化学肥料栽培(有機JAS認証有)。
● 収獲したお米は昔ながらの天日干し&籾(もみ)貯蔵。
● 精米したての新鮮なお米の美味しさは格別。より新鮮なお米を届けるために発送直前に精米を行います。
金井さんは、農業は人間が食べるものであるからこそ、栄養があり、安心安全で美味しいものでなければならないと考えていました。試行錯誤の末、たどり着いたのが有機農業だったのです。
金井農園は、群馬県の北部・尾瀬にほど近い沼田盆地にあり、江戸時代末期から150年にわたりお米を作り続けています。
昔はどの家も、家畜を飼育し、家畜の糞尿で自家用のたい肥を作り、それを肥料として田んぼに入れました。田植えと稲刈りは、近所親戚同士で日程を調整しお互いに助け合って行っていたと言います。(農村では農繁期にお互いに助け合うことを「結(ゆい)」と呼んでいた。)
大型機械・化学農薬・化学合成肥料が使われてから農作業は楽にはなりましたが、たい肥を使わなくなったため、土のパワーは落ち、お米の収量も減少し、稲は病気にかかりやすくなりました。そのために農薬をさらに多く使うようになったようです。
さらに、「1俵増収運動」という、田んぼに無理に苗を多く植えることで、病気になりやすくなり、環境への影響も出はじめ、殺虫剤殺菌剤を多く散布するようになってからは、オタマジャクシ・トンボ・蛍・イナゴもいなくなってしまったというのです。
農薬や化学肥料を使って収穫されたお米は、かつてのようにお釜のふたを開けたときの甘い香りがしなくなり、食べても美味しくない。昔はおかずがなくても、ご飯とお味噌汁とお漬物で十分美味しい食事ができたのです。
田んぼの動物がいなくなり、農民の健康は侵され、収穫されたお米の味はまずくなる。
“こんな米づくりはどこかおかしい!”。
そう気づいた金井さんは、消費者に安心安全、本当に美味しいお米を提供するために、手間暇かかる有機農業という道を選んだのです。