たんぱく質(プロテイン)とは
モリンガのたんぱく質
モリンガにはアミノ酸・ミネラル・ビタミン・食物繊維・葉酸・GABAなどの栄養素やポリフェノール・β-カロテン等のフィトケミカル※も驚くほど豊富に含まれています。
また、たんぱく質も高含有。たんぱく質を構成するアミノ酸は野菜類と比較しても桁違い。とくに有機モリンガを乳酸菌発酵させたオーガニック発酵スーパーモリンガ(以下 発酵モリンガ)のアミノ酸総量(100g中)は「発酵前26,310mg⇒発効後30,860mg」と約17%増加。必須アミノ酸総量は沖縄産モリンガの約1.8倍。
※発酵させると、たんぱく質は微生物(乳酸菌、酵母など)の働きで、分子の小さなアミノ酸に分解され、吸収性がアップします。
発酵モリンガのたんぱく質含有量は100g中33.3g。以下の表をご覧頂くと食品による違いがおわかり頂けます。
食品名 | 100g中のたんぱく質量 |
発酵モリンガ | 33.3g |
小松菜 | 1.5g |
牛乳 | 3.3g |
普通豆乳 | 3.3g |
ヨーグルト(低脂肪無糖) | 3.7g |
あずき(全粒・ゆで) | 8.9g |
大豆(全粒・ゆで) | 14.8g |
鶏卵(卵黄・生) | 16.5g |
牛もも(赤身・生) | 19.3g |
【「日本食品標準成分表」による】
<フィトケミカル(phytochemical)とは>
植物が自身を守るために作り出す天然の化学物質の総称。「phyto」はギリシャ語で「植物」を意味し、「chemical」は「化学物質」を意味します。フィトケミカルは栄養素ではありませんが、酸化ストレスから人間の体を守り、人間の健康維持や美容に役立つと考えられています。一般的に知られているものに、ポリフェノール類(カテキン、ケルセチン、アントシアニン)、カロテノイド類(β-カロテン、リコピン、ルテイン)、テルペノイド類(クルクミン:ウコン、ジンゲロール:ショウガ)、アルカロイド類(カフェイン:コーヒー・茶、カプサイシン:唐辛子)などがあります。
モリンガのアミノ酸
卓越するアミノ酸含有量
アミノ酸はヒトのカラダを構成する大切な成分でもあり美容にも有益
◎必須アミノ酸(9種類)
体内合成できないアミノ酸。食事やサプリメントから摂取する必要があります。
バリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、ヒスチジ
◎非必須アミノ酸(11種類)
体内合成できるけれど、不足がちになるものもあるので補いたいアミノ酸。
アスパラギン、アスパラギン酸、アラニン、アルギニン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、シスチン、セリン、チロシン、プロリン
モリンガのアミノ酸比較表(100g)
食品成分 | 発酵モリンガ | 沖縄 モリンガ |
ケール | 小松菜 | しそ | ニガウリ | にんじん | ほうれんそう |
イソロイシン (mg) |
1,510 | 660 | 130 | 65 | 170 | 33 | 24 | 81 |
ロイシン(mg) | 2,910 | 490 | 150 | 110 | 340 | 55 | 36 | 140 |
リジン(mg) | 1,770 | 1200 | 130 | 93 | 220 | 60 | 35 | 110 |
メチオニン(mg) | 630 | 690 | 21 | 19 | 68 | 11 | 9 | 35 |
シスチン(mg) | 530 | 200 | 21 | 19 | 68 | 11 | 9 | 35 |
フェニルアラニン (mg) |
1,930 | 1000 | 110 | 84 | 220 | 38 | 24 | 100 |
チロシン(mg) | 1,250 | 390 | 74 | 52 | 140 | 37 | 16 | 77 |
スレオニン (mg) |
1,480 | 970 | 94 | 71 | 180 | 36 | 27 | 86 |
トリプトファン (mg) |
720 | 200 | 25 | 33 | 83 | 14 | 9 | 41 |
バリン(mg) | 1,820 | 1000 | 110 | 93 | 220 | 44 | 33 | 110 |
ヒスチジン(mg) | 830 | 430 | 44 | 37 | 91 | 26 | 13 | 50 |
アルギニン(mg) | 1,960 | 2000 | 120 | 100 | 210 | 83 | 33 | 130 |
アラニン(mg) | 1,980 | 2900 | 110 | 87 | 230 | 37 | 54 | 97 |
アスパラギン酸 (mg) |
3,060 | 2200 | 190 | 180 | 410 | 74 | 88 | 210 |
グルタミン酸 (mg) |
3,690 | 3600 | 240 | 240 | 420 | 100 | 120 | 320 |
グリシン(mg) | 1,750 | 5000 | 100 | 77 | 210 | 33 | 24 | 92 |
プロリン(mg) | 1,570 | 2700 | 120 | 71 | 180 | 34 | 23 | 82 |
セリン(mg) | 1,470 | 1,100 | 88 | 70 | 160 | 39 | 30 | 88 |
アミノ酸総量 | 30,860 | 27,540 | 1900 | 1500 | 3600 | 760 | 610 | 1900 |
必須アミノ酸総量 | 13,600 | 7,450 | 814 | 605 | 1592 | 317 | 210 | 753 |
BCAA総量 | 6,240 | 2,960 | 390 | 268 | 730 | 132 | 93 | 331 |
【成分分析について】
● BCAAとは「バリン・ロイシン・イソロイシン」のこと。
● 発酵前・後モリンガ:日本食品分析センターの分析結果による。
● 沖縄産モリンガ:日本食品機能分析研究所
● ケール・小松菜・しそ・ニガウリ・にんじん・ほうれんそう:日本食品標準成分表(七訂)。
美しい肌・髪へのアミノ酸サポート
ヒトの体の約60%(子供は70%)が水分で、約20%がタンパク質(アミノ酸)で構成されています。体重が50kgの成人の場合、その体の約10kgがアミノ酸。
私たちの身体を作っているのはたんぱく質(20種類のアミノ酸の組み合わせ)で作られています。20種類のアミノ酸(必須アミノ酸・非必須アミノ酸)同士がペプチド結合でつながってたんぱく質となり、髪のケラチン、肌のコラーゲン、爪・筋肉、臓器などを造っています。アミノ酸は私たちの生命活動に極めて大きな役割を担っています。
アミノ酸が不足すると肌や髪のトラブルを発生しやすくなります。「モリンガを飲み始めて美容トラブルが軽減した」というお声は多くの方から頂戴しています。
肌はとてもデリケートであり、「肌年齢」という言葉があるように、実際の年齢とは異なる見た目を示すことがあります。アミノ酸はカラダの健康だけでなく、肌や髪の健康にも大いに関与しています。健康的で美しい肌と髪を維持するために「美容サプリメント」としてのモリンガ飲用はとてもおススメです。
髪もアミノ酸
髪はケラチンと呼ばれるタンパク質からできています。髪の毛の構成成分の約90%がケラチンで数%がミネラル。ケラチンは、シスチン、グルタミン酸という必須アミノ酸ほか様々なアミノ酸が繋がって造られています。
シスチンは硫黄成分を含むアミノ酸で、必須アミノ酸の中のメチオニンから合成されるといわれます。必須アミノ酸なので体内では合成できません。そのため食事(口に入れるもの)からバランスよく摂取する必要があります。メチオニンを多く含む食べ物は大豆(豆乳)、鶏のムネ肉、レバー(牛・豚)、マグロなど。そして、「オーガニック発酵スーパーモリンガ」。
モリンガは、シスチン・グルタミン酸(天然のうま味成分)・メチオニンほか豊富なアミノ酸を含有しています。毎日の食生活でたんぱく質(アミノ酸)摂取を気遣いながら、モリンガでアミノ酸ほか、含有する様々な栄養素をプラスして頂くことが、美しい髪づくりにお役立て頂けると確信します。
肌もアミノ酸
肌にもアミノ酸は必要不可欠。肌の角質層は、表皮の上部に0.02mmの薄い膜として存在し、主に角層細胞と細胞間脂質から構成されています。角質細胞はケラチンと呼ばれるたんぱく質から形成されており、肌の潤いに大切な役割を担う「天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)」も含まれています。
NMFは肌の潤いを維持するために必要で、「水分保持のタンク」としての役割を担っています。NMFの構成成分の約60%はアミノ酸とミネラル。アミノ酸は肌の保湿に不可欠なのですが、加齢とともにNMFは減少するため、アミノ酸の補給が必要となってきます。
美容においてアミノ酸はとても重要で、肌にハリをもたらすコラーゲンもアミノ酸から構成されています。大手化粧品メーカーもアミノ酸を配合した高級化粧品を開発していますが、その重要性を認識しているからこそ。
アミノ酸は、肌の「保湿力、バリア、ハリ・弾力、ターンオーバー、UVダメージ、トラブル、エイジングなど」に関与します。
モリンガ含有成分の約30%がアミノ酸。飲用することで美容サポートにも的確。化粧品でのスキンケアも大切ですが、モリンガのような栄養価の高いサプリメントによるインナーサポートも、美容の根本を担う役割を担えるものと考えます。
食事でたんぱく質を摂っても、アミノ酸に分解されて吸収されるまでに3時間以上かかると言われます。発酵モリンガのように、すでにたんぱく質が分解されてアミノ酸になっているサプリメントサポートは効率的でとてもおススメ。分解するための消化酵素の無駄遣いをすることなくスムーズに吸収されて健康・美容に寄与します。
たんぱく質を効果的に摂取する食べ方
たんぱく質は体の様々な組織を造る重要な栄養素ですが、効率よく摂取し、活用するためにはいくつかのポイントがあります。
動物性と植物性をバランスよく摂取する
たんぱく質は、動物性と植物性の2種類に分類されます。動物性たんぱく質は吸収率が高いが脂質も多いため、「鶏むね肉+玄米、魚+納豆、 チーズ+ナッツ」等のように植物性と組み合わせると良いです。
動物性たんぱく質(必須アミノ酸がバランスよく含まれる)
肉類(鶏むね肉、牛赤身肉、豚ヒレ肉)
魚介類(サーモン、マグロ、イワシ、カツオ)
卵(アミノ酸スコア100の優秀な食品)
乳製品(ヨーグルト、チーズ、牛乳)
植物性たんぱく質(食物繊維が豊富で消化が穏やか)
大豆製品(納豆、豆腐、味噌、おから)
穀類・ナッツ類(玄米、オートミール、アーモンド)
野菜・果物(ブロッコリー、ほうれん草、アスパラガス、枝豆、アボカド、バナナ)
たんぱく質を効率よく摂取する方法
活動レベルや目的により若干異なりますが、一般的な1日に必要なたんぱく質摂取推奨量は「成人(18歳以上):体重1kgあたり 0.8g」といわれます。「体重50kg → 40g、体重60kg → 48g、体重70kg → 56g」。
1食あたり20ー30gを目安に摂取
1度に大量に摂取しても消化・吸収の限界があるため、1食あたり20~30gを目安に、1日2-3回に分けると効果的。
たんぱく質の「アミノ酸スコア」を考慮する
アミノ酸スコアとは、体内で合成できない必須アミノ酸のバランスを示す指標。スコアが100に近いほど質の高いたんぱく質。植物性たんぱく質はアミノ酸スコアが低くなることが多いですが、大豆は特に優れた植物性たんぱく質です。
<アミノ酸スコア100の食品例>
・卵:鶏卵
・植物性:大豆製品(加工品含む)、納豆、豆腐、味噌、おから、きな粉、大豆プロテイン
・肉類:鶏肉(むね肉・ささみ)、牛肉、豚肉
・魚介類:鮭、マグロ、カツオ、イワシ
まとめ
たんぱく質は量だけでなく質やタイミング、組み合わせが重要。以下おススメのポイントです。
◎ 1回20~30gを目安に2-3回に分けて摂る
◎ 動物性+植物性をバランスよく摂る
◎ ビタミンB6・食物繊維と組み合わせる
ビタミンB6はたんぱく質の代謝を促進。ビタミンB6を多く含む食品:バナナ、にんにく、マグロ、サケ、さつまいも。
毎日の食生活において、意識しながらたんぱく質摂取を心がけて頂くことをおススメします。食後に食餅繊維も豊富なモリンガ飲用は超おススメ!
[参考文献等]
・1―2 たんぱく質(厚生労働省)
・日本食品標準成分表(七訂)