近年、スキンケア市場では「無添加化粧品」と「オーガニック化粧品」が注目されています。しかし、この二つは類似している部分もありますが、異なるコンセプトを持つ化粧品カテゴリーです。
化学成分が一部のみ無添加でも「無添加化粧品」、製品自体はオーガニック認証を取得しておらず、植物成分を配合している、一部にオーガニック認証成分を配合している、というだけで「オーガニック化粧品」と標ぼうしている場合もあります。
企業任せのあいまいな表現となっている現状があるので、購入前の成分吟味が大切です。各々の違い、メリット・デメリットについて記述します。
無添加化粧品とは?
無添加化粧品の定義
スキンケアやヘアケア商品の「添加剤」は、製品の安定性・機能性・使用感・色・香りなどを調整するために配合されるもので、主成分(保湿・美容成分や洗浄成分など)を補助する役割を持っています。
「無添加化粧品」とは「添加剤と呼ばれる成分を配合していない」、つまり、特定の添加剤や人工的に手を加えられた化学合成添加剤を含まない化粧品のことを指します。「無添加」の基準は明確に統一されているわけではありません。
一般的に、以下の成分のすべて、もしくは一部を含まないものが「無添加化粧品」と呼ばれます。極端な例でいうと、人工色素・人工香料だけを不使用としている場合でも「無添加化粧品」と銘打つメーカーもあります。皆さまには、購入前に、何が無添加・不使用なのかをしっかり確認して頂きたいと思います。
無添加・不使用とされることが多い化学合成成分の一例
・石油系合成界面活性剤: ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Na・スルホン酸Na他
・シリコン: メチコン・ジメチコン・シクロペンタシロキサン他
・合成ポリマー: PEG・コポリマー・カルボマー他
・防腐剤: パラベン類・フェノキシエタノール・ソルビン酸・安息香酸他
・酸化防止剤: BHA・BHT・ピロ亜硫酸Na他
・金属封鎖剤: EDTA-2Na・エチドロン酸他
・着色料: タール系色素:赤〇・青〇・黄〇・橙〇
・香料: シトロネロール・アルデヒドC-12・サリチル酸メチル他
無添加化粧品のメリット
・敏感肌でも使える成分内容にしている場合が多い。
・不必要な化学成分が少ないため、肌への負担が小さめ。
・そのために肌トラブルが起こりにくい。
・アレルギーリスクが低い。
・肌の自然なバリアを妨げない。
・敏感肌・乾燥肌の人でも使いやすい。
・長期使用しても肌に余計な成分が蓄積されにくい。
・皮脂バランスを崩しにくい。
・赤ちゃんや子供にも使える製品もある。
無添加化粧品のデメリット
・一部が無添加で、他成分には多種類の化学成分が使われている場合がある。
・天然由来成分の配合率により、製造ロットで香りが異なる場合がある。
・防腐剤不使用の場合、製品の劣化が早いことがある。
・無添加=必ずしも安全とは限らない。
・製造ロットによりテクスチャーが異なる場合がある。
・保存方法に注意が必要な場合がある。
<補足> 一般的な無添加化粧品の中には石油由来原料・合成ポリマーや化学添加剤を使用している製品もあります。魂の商材屋の化粧品はすべてがケミカルフリー無添加。化学防腐剤も不使用ですが、天然由来の防腐成分で代用しているので、使用期限は一般的な化粧品とほぼ同等。概ね「未開封2-3年、開封後は3-6ヵ月以内に使い切り」としています。
オーガニック化粧品とは?
オーガニック化粧品の定義
「オーガニック化粧品」は、有機栽培された植物由来成分(オーガニック認証原料)を一定割合以上含み、化学成分の使用を極力控えた化粧品。一般的に、オーガニック化粧品は以下の基準を満たしている必要があります。
・有機栽培された植物(オーガニック認証原料)を使用。
・化学合成成分の使用を最低限に抑える。
・合成防腐剤や合成香料を使用しない。
・環境に配慮した製造プロセスを採用。
<補足> 日本では定義が定まっていないので、オーガニック認証は取得しておらず、植物由来成分を多種使用しているだけで、「オーガニック化粧品」を名乗っている化粧品が多数見受けられます。「なんちゃってオーガニック」に注意。
オーガニック化粧品には厳格な認証基準が設けられていることが多く、代表的な認証には以下のものがあります。
主なオーガニック認証
・ECOCERT(エコサート)(フランス)
・USDA Organic(アメリカ)
・COSMOS(ヨーロッパ)
・BDIH(ドイツ)
・ACO(オーストラリア)
・JONA(日本)など
オーガニック化粧品のメリット
・植物由来成分が肌に優しい。
・化学成分が少なく、環境に優しい。
・肌本来の力を高めることが目的。
・敏感肌や乾燥肌に適している。
・動物実験を行わないブランドが多い。
・持続可能な製造プロセスを採用。
・ミネラルやビタミンを豊富に含む植物が多い。
<補足> 上記に挙げた項目はとくにオーガニック化粧品だけのメリットではなく、オーガニック認証を取得していない魂の商材屋の化粧品にも該当します。
オーガニック化粧品のデメリット
・成分すべてがオーガニック原料というわけではない。
・日本では認証未取得でもオーガニックを謳う業者も。
・使用期限が短い場合がある。
・防腐剤不使用、または少ないため、製品が不安定な場合も。
・価格が高めの傾向。
・オーガニック=安全というわけではない。
・植物由来のアレルギー成分が含まれることがある。
<補足> 上記の項目は無添加化粧品にも該当します。
魂の商材屋の無添加化粧品とオーガニック化粧品の違い
項目 | 魂の無添加化粧品 | オーガニック化粧品 |
定義 | 化学添加剤一切不使用 | 有機栽培の植物由来成分が主成分 |
使用成分 | 天然由来・植物由来が中心 | 植物由来成分を中心に構成 |
肌への影響 | 低刺激で敏感肌にも | 低刺激で敏感肌にも |
保湿力 | 製品により異なる | 製品により異なる |
保存性 | 天然由来成分で防腐代替 | 防腐剤使用の商品もある |
環境負荷 | 環境に配慮した製品が多い | 環境に配慮した製品が多い |
価格 | 比較的リーズナブル | 高価なものが多い |
まとめ
日本では統一定義がないため、たとえば防腐剤のみ不使用でも「無添加化粧品」とも言え、製品にオーガニック認証を取得しておらず、植物由来や一部のみオーガニック認証成分を使用している場合も「オーガニック化粧品」と呼ばれる場合もあります。
ですので、全成分を読み解けない消費者の皆さまの中には、コピーや商品イメージだけで安心と勘違いして購入している人は少なくないのではないでしょうか。購入後に後悔しないように、とくに乾燥肌や敏感肌の人は、しっかりとした成分吟味が必要ですね。
最後に、無添加化粧品とオーガニック化粧品のどちらがいいの? ということですが、「本当の無添加化粧品」と、製品にオーガニック認証を取得した「本当のオーガニック化粧品」なら、イメージ的にはオーガニック化粧品に分があるように感じますが、全成分的にはそん色ないと思います。「本当のオーガニック化粧品」と言っても、成分すべてがオーガニック成分ではありませんので。
魂の商材屋の化粧品は「本当の無添加化粧品」です。
たとえば、魂の商材屋で人気の化粧水「アルピ二エッセンスローション」は、天然由来100%でオーガニック認証成分13種類を配合。「旧指定成分・合成界面活性剤・石油由来原料・シリコン・合成ポリマー・エタノール不使用。
さらに、化学合成の防腐剤(パラベン・フェノキシエタノール)・酸化防止剤(BHA・BHT・ピロ亜硫酸Na他)・金属封鎖剤(EDTA)・着色料(赤青黄色○号のようなタール系色素)・人工香料一切が無添加です。
製品のオーガニック認証は取得していないのでオーガニック化粧品とは言えませんが、このグレードなら「オーガニックな無添加化粧品」と言えるかと思います。
中途半端ではなく、無添加を選ぶなら本当の無添加化粧品、オーガニックがお好きなら、認証のある本当のオーガニック化粧品を選んで頂くことをおススメいたします。
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