健康・美容情報
石鹸カスってなに?
固形石鹸や液体石鹸(石鹸シャンプーやボディソープ)を使ったとき、洗面器のお湯の上に浮いていたり、排水溝に汚れた泡が溜まっていますよね。あれが石鹸カスです。 水道水に含まれるカルシウム・マグネシウムが石鹸成分(脂肪酸)と反応して金属石鹸が出来ます。そして古い角質や汚れ等と金属石鹸が一緒になって出来たものが「石鹸カス」と呼ばれるものです。 石鹸カスは、ボディ洗浄や石鹸シャンプーをしたあとよくすすいでも、皮膚や髪の表面にはごく微量には残ります。しかし水や皮脂に溶けないので皮膚から浸透することはなく、皮膚タンパク変性の心配もありません。 乾くと肌・髪と同じ弱酸性に戻ります。もうその時点ではアルカリ性の「石鹸」ではなくなっているわけです。 微量に残った残留物は皮膚に棲息する微生物が食べてくれます。ですから肌・頭皮に悪影響を及ぼす可能性は皆無に等しいと考えられます。 「髪をブラッシングするとハラハラと白いものが落ちてくるのですがこれは何ですか?」 、というご質問をたまに頂戴しますが、これは乾燥した石鹸カスです。石鹸シャンプーをはじめて間もないころにみられる現象で、髪のダメージが大きいと乱れたキューティクルの隙間に入り込むようです。ダメージの回復とともに改善していきます。 水(お湯)のカルシウムやマグネシウム等のミネラル成分を除外した、もしくは元々その成分含有の少ない「軟水」なら(石鹸カス)はほとんどできません。リンスが不要なくらいサラっと滑らかな髪が実感できます。 同じ洗浄剤を使っても地域により仕上がりの違いを感じることがありますが、これは水質の違いによるものです。 硬水地域のヨーロッパでは、硬水を軟水に変える軟水器が普及しているようですが日本ではまだ一般的ではないようです。石鹸カスとは
補足事項
- 2023.10.25
- 14:49
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